3年間片想いしてきた先輩とデートした。
デートをこじつけるまで
その間に他の人と付き合ったり別れたり色々してきて、ずっと仲良くしてきた訳ではないけど、そんなときでも、そんなときが流れても忘れられないほど好きだった先輩。
私の誕生日ぴったりにくれたLINEの風船に私が反応したのがキッカケだった。
先輩の誕生日にLINEのお返しして、誕生日お祝いしようってことでなんとかデートを約束できた。
先輩とお出かけ出来ることが、会えることが嬉しくてダイエット始めて、先輩から連絡がギリギリまで来なくてダイエットのモチベーションが下がってやめて、でも前日には楽しみでソワソワして寝れなくて。
デート当日
先輩に会ったら少しカッコよくなってて、話が上手くなってて、好きだった彼がいなくなったようで落ち込んだ。ふとした飾らない優しさや微笑む顔、私の好意を振り払わないくせに自分からなにもしないどっち付かずな態度に私の体温の上昇を感じた。
私のソプラノのような高い声と先輩のアルトの声がテンションまで表しているようだった。同じパートではなくても、それでも重なる音があって嬉しかった。
わが道を迷いなくまっすぐ歩いて行く彼と、誰かに何かに影響されながら右へ左へ奮闘しながら走り回る私は、何度交わったとしても、一緒に進むことができない。そのことが彼と話すほど、一緒に時間を過ごすほどに痛々しいほど感じられて、持っていた感情がぐしゃっと音を立てた。
もうきっと会うことがないのだろう。大好きだけど、大好き以外に何もないから。
まず八景島へ
水族館で「こんな顔の人いるよね」なんて魚をいろんなものに例えて、
海に飛ばされてしまいそうなジェットコースターに乗って「怖すぎて足が震えるから」って先輩の腕に体を巻き付けて、精一杯八景島を楽しんだ。
千葉へ
夕方くらいに八景島を出て、高速で海岸沿いをドライブ。夜景が、月が、きれいなんて言いながらぐるっと車を走らせて、
船橋のおしゃれなこじんまりとした創作料理のお店でゆっくり食べた。
夜景
袖ヶ浦海浜公園に行って夜景を見て、「寒いから」って後ろからがばっと抱きついて。先輩はそれについて先輩は何も言及せず、普通の会話をダラダラと。先輩の背中越しに見る夜景は綺麗で、先輩が自分から紡ぎだされるどうでもいいようでどうでもよくない話に先輩の考え方が知れて嬉しくて、海風の寒さがどうでもよくなるほどずっとこうしていたいと思った。
その後、海ほたるに行って、海ほたるの歴史の動画を見てる先輩の手を握りながら隣で意識が飛んでしまって、眠気が一気に襲ってきた。
寒いけど半月状のオブジェまで行って、隣の石碑を読んで、寒さに負けてそそくさと戻り、さあ帰ろうかと先輩のお家へ。お家へ行く頃には12時を過ぎてて。眠気が強くて帰れるか心配だった私を先輩はお家へ泊まることを進めてくれた。
先輩のお家へ
先輩のお部屋は綺麗に整頓されてて、汚いから見ないでなんて言われたけど、汚いところなんてなかった。お風呂をお借りして、寝床はお兄さんのお部屋を使わせてくれた。着てきた服のままお風呂から上がると先輩の部屋着を貸してくれた。部屋着はブカブカで先輩の匂いで包まれてなんとも幸せな気持ちで就寝した。
先輩の部屋へ潜り込もうなんてことはその時には思えなかったけど、今考えたら行けばよかったなぁと思う。笑
朝起きて片付け、準備を終えるころ、先輩が寝癖をつけて起きてきて、見たことのない無防備な姿が可愛かった。
朝御飯を用意してくださって、先輩はお兄さんの椅子、私はカーペットに座りベーコンエッグときゅうり、トマト、カボチャの煮物といった王道の朝御飯をいただいた。
お母様に緊張しながらも軽くご挨拶して車を泊めていたコインランドリーへ。
楽しかった?って聞いたら楽しかったって言ってくれてホッとした。また遊んでねって言ったら義務かのように「はい」って言われて悲しくなった。
そして特にどんな感情でもなく、二時間かけて1人ドライブしながら家路についた。
やっぱり好きだった。でも、やっぱり何も進展はなくて、先輩は私をどう思ってるか分からなかった。良い想い出として今回を先輩を完結させようとおもう。
ちなみに今回のデートで352キロ走行し、自己最高ドライブ記録を樹立した。