写真は私の記憶を呼び戻す残酷で美しいもの

Googleフォトの容量がいっぱいになったので、大切な写真をSDカードにコピーした。

好きだったあの人もそうでもなかったことも様々なことを振り返らさせられた。たくさんの写真は私の通ってきた道そのもので、私の表情も服も髪の毛の長さや色も毎回違っていて、文字通り私の思い出を彩っていた。

戻りたいとは全く思わない。…と言えば嘘になるほど輝かしいものだったが、お別れしてきた思い出たちだから、今同じ事をもう一度したいとは思わない。そんな輝かしい苦くて甘い思い出に登場する''今は会わないキャスト''一人一人に想いを馳せる。

誰ひとりとして例外なく、私の思い出に登場するキャスト全員が今幸せであってほしいと願う。大爆笑する毎日ではなくても、何もない道でつまづきそうになって1人でフフっと笑ってしまうような、そんな心の余裕のある生活であってほしいと心から願う。

そしてその頃気付かなかった、気付いているつもりでいた、一人一人の優しさに、今の私が生かされてることに、感謝の気持ちでいっぱいになった。

 

最近、歌舞伎町の道端でホストに出会い、営業のLINEがくるようになった。ゴツゴツの営業のようにお店に強引に連れてくるものではなく、友だちを装ってくる。

そのホストの性格やオーラ、保有資格( )などが、以前に濃密な関係を持っていた人とかなり似ていて、(似ているのは量産型だからだと言う説もあるが、)色々なことを思いだして、以前の彼はホストだったのではという錯覚に陥っている。

ホストと話すにつれて、お店には行かず、やり取りだけしていることが、有料コンテンツを無料でダウンロードしているみたいな、お得かつ罪悪感のある気持ちになった。といっても、人間性が本能的に''怖い''と感じるため、ホストを好きになることはないだろう。

同時に、友情と愛情が有料コンテンツになってしまうことに恐怖を覚えた。私に無償で優しくしてくれる友達やそれ以上の人たちがよくわからなくなってきてしまう。

本物も偽物に見えてくるから、偽物であっても疑いたくない私には合っていないと感じた。

社会勉強のため、今度ホストと新宿で鬼滅デートする。友情における金銭のやりとりが行われないように気を付けようと思う。笑