君の目に写っているだろうか

満月を見て

想い人のことを思い出す。

 

初めて会った日も満月だった。

今日は十五夜で星も出てよかったですねって言ったら、

月が綺麗はかわいいって意味だけど、

星が綺麗は田舎をバカにしてるだけだって

彼が言うからたしかにって笑いあった。

 

その時二人で見れた月をまだ忘れられずにいて

月が綺麗ってあの時言いたかったけど、

会ったばかりだったから少し遠慮した。

 

今でもまだあの時の気持ちは薄れず、

どんどん濃くなるばかりで

合計たった3日しか会ったことないのに

何をするにも思い出してしまう。

 

なんか涙が出てきそうだ。

 

彼をどうしたいのだろうか。

彼にどうしてほしいのだろうか。

 

ずっと一緒にいるとか、休みに二人で遊びに行きたいとか、そんなことを望んでる訳ではない。

彼の生活を侵略したいとはおもわない。

ただ、苦しいほど好きだと思うこの気持ちが

行き場のないこの気持ちが、

彼に届いたらいいのにと思う。

 

そしてできるなら、

ありがとうと微笑んでほしい。

贅沢を言うなら、彼の頭のなかに私も入れてほしい。

 

月を見て私を想いだしてほしい。

また一緒に揺れていたい。

彼の揺れがすごく心地よかったから

自分本意なのに私をリードするような揺れが

慣れない私を自由という優しさで

包んでくれたから。

 

いつか何かを与えたいよ。

頼れる私になれるかはわからないけど。

 

せめて一人で月を見ていててほしいと願う。

私を好きじゃなかったとしても誰かに想いを募らせないでいてくれれば。

 

苦しいから今日も自分都合な妄想にふける。