100年の恋の相手は恋だった

気持ちを注げる相手がいなくなって

気持ちが発散できなかった。

 

そんなときに彼と出会った。

別に彼じゃなくても良かったのかもしれない。

ただ、タイミングが良かった。

彼は恋の分身でおもちゃだった。

 

 

仲良い男友達はそれまでにもいたけど、

許したら始まってしまいそうな

優しい人ばかりだった。

 

私を好きになる人は

センスないなぁと思う。

私を選ぶ人は

見る目ないとおもう。

 

でも、私が色仕掛けする人は

大抵、色仕掛けじゃ落ちない。

どんなに好きになってもらおうとアピールしても、

私が好きになった人が

こっちに振り向いたことがない。

そんなところがその相手の良いところだとおもってる。

 

好きになる人はいつも

彼女も女友達もあまりいない。

硬派で男友達や一人の楽しみかたを知っている。

 

私はいつも、そんな入り込む隙間のない人に恋をする。

必死な私と余裕のある相手の温度差、振り向かれない苦しさ、目があっただけで感じられる高揚感がとてつもなく楽しい。

 

すぐに気持ちが溢れて

伝えてしまうから、いつも相手は

私の手札を全部見ながら戦ってくる

 

弄ばれたり、距離をとられたり、天狗になったり、都合よく使われたり。

 

悔しくてたまらないこともあるけど、もうどうしようもないから諦める。

 

この条件に当てはまる人と長時間の接触(話す会う)をすることで

好きになっていくのだとおもう。

 

時間が多ければ多い人に惹かれていって、

少ない人への気持ちは薄れていく。

 

単純だ。

 

熱々な恋をしている最中にそんな冷たいことに気付いてしまったんだなぁ。

熱すぎて盲目になった自分の火だるまをこわくなって自分で消してしまう臆病さは

恥ずかしくて滑稽だ。