みずでふくらむ着衣水泳

専念の恋が冷めたすきぴの話。

彼とはまだLINEを続けている。彼はいっつも不謹慎でどんな時でもやりたがるからちょっと困ってる。

会えないから過去のことを思い返して、欲求の捌け口として使われていたのかななんていまさら当たり前のことに傷ついたりもしたけど、私だってさんざん彼をストレスや寂しさの捌け口にしてきたな。なんて。

108円の恋なんて分かってたはずなのに。彼はちゃんと108円渡したら100円の恋と8円の愛というサービスを提供してくれた。

なんなら216円のときは216円分返してくれてた。

それなのに私は、それ以上のサービスを求めて苛立って悲しんで。もうすぐ終わるというか、自分から終わらせようとしている自分がいるのに、まだ都合よくサービスを提供させたいのに受け取れないことを不満に思う自分もいて嫌になる。

表面をこするような会話も、ずっと続けるとつるつるに磨かれていたんだなと、意味のないことが意味になった私たちだったから。どこにでもあるものがどこにもないものになる瞬間。

クリープハイプの歌詞ばっかりのエモエモな君はきっと私の紳士。分厚い仮面を息苦しくなっても着け続けようとしてくれた。嘘でもあり本当でもあり優しさでもあり非道さでもあった。たぶんスティッチと思った私は遠くなくて、悪の兵器として生まれた自分の本能と優しくありたい自分の心とがせめぎあいながら尖った爪や凶暴な牙や6つの手足が出てしまうのをグッと堪えて一緒に居ようとしてくれてたんだとおもう。

 

わかってたはずなのに。制御が大変な体で頑張ってくれてたのも、凶暴な一面があることも、彼は私の体以外にも好いてくれる部分はあることも、私も彼を都合よく利用してることも。

悪夢

夢を見た。

すごく嫌な夢。

自分が新人の営業で田舎で前職の社長婦人と働いている夢。

その中で私は、午前中いっぱい事務作業をしていて、お昼前頃に婦人から午後イチで営業に行ってくるように指示された。事務作業が全然終わらなくて営業の準備が全然できなくて相手の企業についても営業場所の行き方も分からなくて、電車を間違えてしまって、婦人から私は何もできないと酷く怒られてしまう。

 

起きてから、やっぱり自分には何もできないんだと酷く落ち込んで、マッサージの仕事に行く体がすごく重くて、心が肺にめり込んでしまうかと思うほど身体の中へと隠れていくように感じた。

マッサージ終わって帰っても、お昼に友達と千里眼のラーメン食べても、帰ってきてダラダラしてても、どこかずっとモヤがかかったままだった。

17:00にマッサージの依頼が入って、ダルダルと依頼先へ行くと、明るくて物腰柔らかなおじさん。もみほぐしで予約きたけどタイ古式でがっつり痛めつけるととても喜んでくれて、マッサージだけは私を否定しないでいてくれるから、私はまだ私を捨てなくてもいいのかなと少し思えた。

まだネガティブな曲が響くけど響かなかったさっきよりは。

豆苗よりも成長しない私

私のことを好いてくれる人が私の周りにはたくさんいる。

その人たちは私の素や本性を知ってもそばにいてくれて、たくさんの愛を注いでくれる。

なのに私はいつも臆病で、いつもどこか充たされなくて、不安定になってしまう。

支柱が幹になっているかと思うほど、周りにはたくさんの支えがあって、少しでもぐらつくと全方向から支えてくれる環境で、なのに支えは柵にはならなくていつでも私の自由を支えてくれている。

こんなに幸せな環境なんてそうそうなくて、たぶん生物の中でもトップクラスの幸せ者。なのに、支柱に囲まれていてもなかなか芽が伸びない自分に焦っている自分もいる。

落ち着けば落ち着くほど大人になったという元彼の言葉はいつも私を迷わせる。川のような時間と大人という水圧は、変わるものかと必死に抵抗してきたつもりでも気づかぬうちに流されているものなのだなぁと。でも、だからもう諦めて飲み込まれるのではなく、素直さや自分の信じる想いや考えや優しさ、相手に対する関わり方は、もう少し抗ってみたいと思う。

居酒屋で会った人に勧められるまま鹿児島へ一人で旅立った時の私は大人とはほど遠くて、人懐っこさや愛嬌と、程よく他人を舐めた態度と、呑兵衛を武器に、たくさんの知らない人に良くしてもらった。

知らない人の紹介の数珠繋ぎでほとんどお金を使わずに3日間たくさん飲み歩いた。

夜の世界の人ばかりの集まりで、みんな誰かの知り合いの中で自分の居場所を守ることができて、自分を誇れる自信になったし、世界や他人の温かさも感じれた。(物理)

次行ったら初回特典がなくなって寂しく感じてしまうのかなとか偶然と善意が重なった産物だから再現性はないとか、不安もあるからまたすぐに行こうって思えなかったりもする。それくらい花火のように儚くて美しくて鮮やかな思い出が嬉しい。

返したいのに力が足りなくてだからもう少し甘えてしまうけど、でも、忘れてるわけではないから。きみも、かれも、その人も。

頑張りたいときに頑張れるのは幸せ

今まで、頑張りたいときに頑張れることが幸せなことだなんて知らなかった。

頑張りたかったら頑張れば全てが上手くいくと思ってた。

どれだけマッサージの仕事を頑張りたいと思っても依頼がこないとやることがなくて、たくさんの人を癒したいと思っても受け取ってくれる人がいないと実行できないことを知った。

今は産業カウンセラーの資格の勉強があるからどうにか仕事の間を埋めることが出来るけど、受験後はそうもいかないし、勉強してても給料は発生しないし、生きていくだけでも精一杯だから仕事をしたいししなきゃいけないのに。。。

 

勉強や運動は好きなだけ頑張ることが許される。頑張らなくても頑張っても、どれだけ頑張っても。なんて当たり前なことにすら体験しないと気づけない。

 

 

せんねんの恋が一気に冷めた

おいおいおいおい

それは話と違うんじゃねぇか?

 

と思うものの、自分でも何が嫌な気分になるのかは分からない。

すきぴからの突然の告白。

「わたしの寝込みを襲ったことがある」

私は相当に泥酔していて、夜も深く、何をされても起きなかったらしい。

それが何月のことだったかはお互いに忘れたが、その日、彼は私の中に"出した"という。

今さらになって話した彼のその告白は私を一気に青ざめさせた。まぁ、私は、彼と出会ったタイミング頃から薬を飲んでいたから、先日も自ら彼を許したくらい、薬に信頼を寄せてるし、その後の体調も問題はない。

 

だから自分が彼の何に対して嫌な気分になっているのかよく分からない。

彼は元々結構サイコパスなところがあって、穏やかそうにしているが平気で倫理観がぶっ壊れる。おそらくその日も、酔っ払った私が面倒になって、むかついて疲れた腹いせに襲ったんだとおもう。

した行為自体はみずから私がしたこととおなじなのに、なぜかモヤモヤしてしまう。

言葉にして嫌だと主張しないのが嫌だったのか、もし赤ちゃんができちゃったらという危険なことをされたから嫌だったのか、自分が嫌な気持ちになったら何をしても構わないというサイコパスな性格が嫌なのか、私の了承を得ずに勝手にされたのが嫌だったのか(多分違う)、、、。

 

最近は彼のことが好きで仕方なくて、周りの男に(そんなに)なびかず、心や頭の大部分が彼に占領されてたのに…。せっかく来てくれてしゅきぃって脳がアヘれてたのに急に現実に引き戻されちゃった。

 

こちょこちょしてたら指折られたみたいな私が弱めだと思ってるイジりに強めの攻撃をすることがそういえば何回かあったなぁなんてマイナスな部分が引っ張り出されちゃう。

 

24才の(もうすぐ)1年なんて千年くらいの価値あるのに、(ほぼ)きみに専念してたこの恋はだいぶ温度が下がっちゃった。

わたしはまだ完全にきみを嫌いにはなれてないのかもしれないけど、私の狂った好意はきみに犯されて壊された。

生理は来るけど整理はつかない。

中野のすきぴが福岡からきた

2月に福岡の実家に引っ越した、中野のすきぴが東京に会いに来てくれた。

9日火曜から17日くらいまでいるとのこと。

なのに私は、15日から17日まで鹿児島へ。

私といれるのは9日から15日。

たくさん外で桜を見ながらいろんなところに行って、たくさんおうちでいちゃいちゃして。

一緒にいるときは体の一部がずっと繋がっていたから、一人でいると自分のパーツが足りてないような気分になる。

彼のお買い物を一緒に選ぶのもすごく嬉しかったし、私のお買い物を一緒に真剣に考えてくれて、初めて相手を気にせず真剣にお買い物ができた。

言い出すときりないほど大好きなことがいろいろありすぎて、鹿児島行くのが嫌になるくらい。行きたくて鹿児島チケットとったのに笑

ももクロの白い風がやけにしみるきみとのカラオケは自分で歌った栞とロストマイミュージックで思わず泣いてしまいそうだった。

きみへの想いも季節のようにめぐっていくのかもしれないけど、それでも次の夏もきみとの夏になればいいなと。

少し周りが見えてなかった。

親と同じくらいの年齢のオジサンと出会った。

私のことを好いてくれていて、いつもお姫様待遇をしてくれるし、ボードゲームで遊んでくれるし、なんでも話を聞いてくれるから居心地がいい。

ゲームは持ち主だけあって毎回強いし、凄い人らしいから引き寄せる運みたいなのも強い。頭もいい。

運は感謝だと言われて、最近感謝というものが薄れているような気がした。

自分が余裕がなくなってから、癒しが卑しいになって、良い優しい行いをしてはいたけど、感謝はあの頃の私より出来ていないことに気付いた。

それは私が自分の価値を低く見積もっているし、私の身を売ることでしか寄ってこない人からしか好かれていないとおもって相手のことを見下していたから。

数日前に、周りからは気難しいで有名な、とても仲良くしてくれている紳士と会ったりもした。私となんでもない話をダラダラ話したり、ドラマチックなデートをすることが楽しいと言ってくれる。

そんな彼らが、私の染み付いたコミュニケーション能力を、飾り気のないパーソナリティを、純粋に評価してくれて、そばに居たいと思ってくれる人がいて、私が笑うだけで幸せと思ってくれる人がいるのかもと思わせてくれた。気づかせてくれた。

可愛いだけでも、可愛げがあるだけでもなくて、彼らは彼らなりに私の魅力をたくさん見つけてくれてる。

私じゃなくてもいいなら私を選んでない。

そうかなって思えるくらいには、私の周りには魅力に溢れて輝く大人が集まっている。

 

のかもね。