中野集合でいつものおじさんと会って昼御飯を食べて、タクシーで新宿へ行って卓球やダーツをしておじさんの誕生日を祝った。
カラオケで盛り上がりすぎてドタバタで乗り場までタクシーで送ってもらい、急いで深夜バスに乗り込む。
体の感覚が失くなりそうになりながら梅田に着く。ネカフェについて、中野までは使ってきた、PASMO付きクレジットカードがないことに気付く。
シャワーを浴びてマッサージソファの部屋で携帯をいじりメイクアップを済ませ退出。
養成所に通う芸人の彼のライブを見るためになんばへ。松屋という安いうどんやさんでハイカラうどんという名の200円でネギ、天かす、かまぼこが入ったうどんを食べ、劇場へ入る。
前で見るのは気まずいからと前日に買ったE-13はセンターマイクのど真ん中で前の席よりも余計に視線が当たりやすくて痛かった。
若い芸人たちが拙いパフォーマンスをしているのを見ると、中学~高校の頃が思い出されてとてつもなく胸が苦しかった。何かに捕らわれていると言った中野のおじさんは本当に痛いところを突いてくるから最近無邪気になれてないなあ。壇上にいるオーラのない若者たちを見ると、真正面にいるのにどうしても斜めから曲がった視線を向けてしまう。これはきっと、トラウマもあるだろうけど、変な髪のまま生きられて羨ましいとか、好きなこと見つけて実行できるの羨ましいとか、そういうものもあるのだと思う。
久しぶりに生で見る若手芸人はあの頃のようにキラキラしてるようには見えなくて、少し自分に老いを感じた。
最近は芸人の彼に対しての気持ちも前ほどには強くなくなったから、テンションが上がらなくて、ルンルンにはならなかった。
彼の出番が来て出てくる。彼と目を合わせたくなくて相方さんを中心に視線を向けながら、でも出待ちで感想を伝えるためにネタをしっかり見る。
そのコントは、彼の作る作品らしく、捻りのある素敵なものだった。彼のその作品は3位に入賞し、エンディングで再び壇上に上がってきた。
彼はやっぱりすごい人なんだなぁと下からぼんやり視界に入れずにぼんやり眺めてるうちに客席のライトがついた。
無邪気に頑張るという価値観が今の私にはあまりぴんとこないことがわかった。
変わってしまったらもう戻ることはできないのだなと、燃えて小さくなってしまった灯りの消えたロウソクが新品の頃を思い返すみたいな気持ちになった。
終わりに彼と相方さんと彼の友達と四人で出待ちをした。四人で話したと言っても5分くらいで、面白かったです~くらいしか言えなかった。でも彼と話す内容も話したいこともそんなになかったから逆に良かったのかなあとおもう。そして、彼はバイトがあるからと相方さんと街に溶け込んでいった。