あいてる

すきぴと2度目のお別れをして、ぽっかりと空いた心にはエネルギーが貯まらなくて鬱。

自分が価値を提供してきたのに、頼られたいと思ってたはずなのに、私に会う理由が私にないのが悲しくなってしまう。

そういえばすきぴは私の価値を私に見出だしてくれようとしていたのかな。自分から欲望を解消しようとしたことは一度もなかった。会いたいとかヤりたいとか言われたことなかった。迫ってもダメだと断られるのだけど、我慢出来なくなってしまうからと彼は私から決定権を奪うことはなかった。それは愛がないとか臆病だからではなくて、私が良いと言ったとしても、奪ってしまったら本当は良くないってことを分かっているから。

私は君のために尽くしたいと思う日もあるのだけれど、それを私の価値として愛されたいと思う日もあるのだけど、ただ何もしないありのままの私を受け入れられたいと思う日もある。私の良いところを頑なに言おうとしないのとかも私のこんな性格に気付いていたのかな。彼はすごく大人で、安定してて、心配になるほど頑張り屋さんで、そんな顔を周りには見せなくて。嫌なことが意外とたくさんある彼が、私といることを嫌がらないでくれた。夜に会って昼過ぎまで女といるなんてと言ってた彼が、私と何日も何日も一緒にいて嫌だと思ったことはないと言ってくれた。それだけで私は、都合よく相手に尽くして生きてきた自分を許して褒めてあげられそうです。報ってくれてありがとう。それでも、もう、ざっくばらんに男の人と話すのはもう辞めたいな。男の気持ちわかる女が最強だと思ってたけど、私の夢が壊れてしまうし、ウラは見せずに隠してくれるのも幸せなのかと思う。単純に本音は傷付く。私は例外だと言い聞かせても割りきれない乙女な私が悲鳴をあげる。長年で培った本音を引き出す話し方をどうやめていいか分からないし、それがないならどうやって仲良くなればいいのかわからない。

傷付け傷つき、彼と歩んだ半年は何もないけどたくさん溢れてた。愛で埋まってた日々が空いてしまって一人で寝る方法がもうわからない。君の腕の中で温まらずに寝るってどうやるんだっけ。君がいないと眠くならないこの体をどうやって休めればいいんだっけ。会いたいとかじゃなくてすっぽり空いてしまった夜の予定と心の埋めかたが分からなくて悲鳴をあげている。充実感がなくてやらなきゃいけないことはできなくて、部屋がどんどん汚れてく。心もぐちゃぐちゃ。

とりあえず全てに目を閉じて。待ってもいない明日を迎える努力をする。