題名にもある「愛せないなら愛してくれ」は、THEラブ人間の曲の一節。
私にはその意味が分からなかった。
それはきっと私が愛を与えられる側の人間だったからだろう。
私には愛を与えられないと愛を与えることができなかった。
愛されないと愛せない。それなのに愛がほしいと人は嘆く。
私もその曲を作った金田氏と、同じように思った。
それなら、愛せばいいのだ。
愛を与える側になったとき、愛を与えてくれた人を思い出した。
嗚呼あの人はこんなおもいだったのか。
そう思ったときに、次は私が与えてあげる番なのだと思った。
愛せなかった私が愛したのは愛してほしかったから。
だから、愛されない人に言いたい。
愛してくれ。
と。