心の浮き沈みがジェットコースターのような1日があった。
私が想いを寄せる彼との唯一の共通である、二人が好きなアーティストが年内にライブすることを発表した。
彼もどうせ行くだろうから連絡を取った。
待っている時間は夢見心地だった。
年内に会うことはもうないとおもっていたからだ。
彼は行くと言った。しかし、タイミングが合えばとお茶を濁した。さらに詰めると一人で見たいものもあるからと言われた。
距離を取られた。切なかった。一人で見たい人だったということを忘れていた。
私も一人で見たいタイプだ。
でも、私のなかで一人で見たいというのは「ライブ中はアーティストだけと対峙したい」という意味であり、始まる前と終わった後は一人でいたいとは思わない。
その意味で一緒に見ようって言ったのは彼にとって伝わった上で断られたのか、伝わらなかったのかはわからない。
しかし、断られたのが悲しかったし、何よりも、彼の性格を考えず突っ走った私の言動が恥ずかしかった。
ショックで涙が出てきた。びぇんびぇん泣いた。数時間前まではきゃあきゃあ喜んでいたのに。
共通で好きなアーティストのことを嫌になってしまいそうだった。
アーティストに罪はないのに。
せっかく誰かに影響されずに自分から好きになれたものを嫌いになりたくなかった。
アーティストを見るたびに他の誰かの顔が浮かんで落ち込みたくない。
好きにならなきゃよかった。
私の唯一の確信できる好きを侵されるなら、
もういっそ誰とも共有せず、一人で愛したいと思った。
つい二日前のことだったが、その時は恥ずかしくてブログに記すことすらできなかった。
やっと文字に起こせて笑えるネタにすることができた。