汗と焦り

デートしてきた。

先週から彼氏になった彼。台風の中、車で迎えに来てくれて千葉へ。貸し切り状態のアンデルセン公園にいってデンマークの風情や童話を楽しんだり、海のそばの総合公園でずぶ濡れになりながら写真とったり滑り台をしたり地元密着型のご飯を食べに行ったり、次の日には晴れた海辺をお散歩したり、いろいろ。一つ一つの場所は遠くて、デートの8割は車内で過ごしたと言っても過言ではない。

楽しくて、落ち着けて、はしゃいで、たくさん笑って、とても良い時間を過ごすことができた。彼はやっぱり穏やかで優しくて、たまに出るセンスが輝いてて、何でも一緒に楽しんでくれて、無茶振りにも雑な振りにも100%で応えてくれて、何もかもが楽しかった。

 

ただ、私の今回の課題は車内過ごし方について。

何を話そうかあまり思い付かなくて気の効いた話があまり出来なかった。

「焦り」が産んだ会話の下手さだ。

私はすごく焦っていた。きっと彼が焦る以上に。

彼は表現をあまりしない人だ。顔にもあまり出さなければ言葉にもあまり出さない。

彼は私を好きになってくれたと言うけど、どこに価値を見いだしてくれたか分からない。でも、シンデレラのようにピカピカの魔法がかかってる時の私(素ではなかった)と会って私を良いと言ってくれた。魔法は長くは続けられなくていつか解けてしまうし、今までのダメダメな私もブログを通して知っているから、彼がいつ目を覚ましてしまうかと不安。私自身を差し出すことで価値をカバーすることも出来ないとなると、彼が思う素の私の存在価値が足りないのではないかと思うようになる。ならば、彼が見出だす私の何かしらの価値を早急に知り、提供しなくてはという焦りの気持ちが強くなる。

私は存在価値にきっと怯えてる。私がそこに居て良い理由、役割がないとそこにいることが出来ない。率先して仕事をするいい子とか、自分に愛想を振り撒いてくれる都合のいい子とか、そんな立ち位置であれば誰かしらの埋まってない場所に入り込めると思ってるし、それでなければ私は誰からも必要とされない人間だと無意識的にでも思ってるからそこに私が要ることが許されないと思ってる。だから自分の価値をつけるために、今まで様々な努力をしてきた。

それもあり自信のあるコンテンツはいくつか身につけることができた。今まではそれを相手に提供することで関係を構築していた。いや、もちろん、相手側の言い分としては、そんな小手先のコンテンツだけで関係を継続してた訳ではないと言ってくれることも、コンテンツとか価値とか関係なく関わってくれていると言ってくれる人もいると思う。でも、基本的に私はサービスを受けるのが苦手で、無料であれこれしてくれると不安になってしまう。さらに、支払うのは苦手だから、提供してると安心するのだ。

彼は自分の話をあまりしないから彼の急所を狙いにくい。そうなると自分をプレゼンして魅力も、魅力じゃないところも知って選んでもらうようにしなくてはならないと勝手に思い込んでる。

回りすぎて高速に空回りして良いように作用できなかったように思う。

 

なぜそこまで関係性の構築を焦っているのか。きっと、自分の仕事が不調で早く心の絶対的安心が欲しかったから。仕事で成長実感がないからプライベートを使って停滞から抜け出し充実感を味わいたいから。

建前で言うと、私がこうなら彼もそうかもしれないから早く救ってあげたいという理由もある。

いや本音を先に言うんかい。

 

今回の解決策は、

ステップ1:焦ってる自分を認知すること

ステップ2:相手のことをちゃんと考えること

ステップ3:一呼吸おいて余裕ぶったキャラを演じること

ステップ4:何も価値を生み出してないときの自分の自己肯定感を高めること

ステップ5:成長がどうとか考えず今を純粋に楽しむ

 

今すぐにステップ5までは出来なくても、まずはできるところからやってみて、楽観的に捉えることができるようになれば、相手とも自分とも関わりやすい自分になり、もっと快適に過ごせるのではないかと思う。

彼が開示してくれてる以上に私は開示できてない。相手に求めるなら自分はそれ以上をする覚悟が必要。いや、これも存在価値の構築のための余分な考え方にすぎないのかもしれないな。