余韻、響き、追想

幸せが分からなくなってから3カ月位経っているかしら。いや、その前も結構分からなくなっていたから、去年の10月をキッカケとして9カ月間分からなくなっているか。

 

長い。23歳という月日が永遠に感じるほど長い。でもまだそれは終わっていない。抜け出せた訳でもない。

でも前記事の引っ越し君に会って、分からなくなる前のことを思い出した。あの頃は音楽が好きでライブが好きでフェスも好きで家でミラーボールをつけてワインを片手にパーティーしてて、鏡に微笑んだら私が可愛すぎて癒されて、音楽きいて散歩すれば主人公になれて、それでいいやって小さな幸せを大きく受け取っていた。生レバーと日本酒を流し込めば大抵のことは許されて、いくらとか牡蠣とかなんでも美味しく特別なものに感じて好きな食べ物も好きなこともたくさんあった。

 

ここまでは思い出せたけどこれは過去。

今未来は同じことで満たされてくれるほど私は簡単にできていない。でも、なぞってみたところからきっと何かが見えてくる気がするから。

とりあえずこれから雨のなかを散歩しに行ってくる。チェコノーリパブリックのhi-hoを聞きながら、傘をさして。

ついでにランドリーで靴を洗ってスーパーとかも歩いて行っちゃって、何を買っていいか分からなくてまだ自分にあげられていない「ご褒美」を探して。

ぎこちない笑顔だけどやらないより少しはノッてくるはずだから。

戻ってこい、主人公。少しずつ、戻ってこい。