ちがう人と好きな人

私を好き好き言う人は私のことを分かろうとしてない。

恋に恋する私のことを見てない人は暴走するから冷めてしまう。

私のことが好きなのではなくて、恋人らしいことができてる状態に満足しているだけなのに、それを誤認して私のことを好きだと言ってくる。それが分かっているからその言葉を受け取れない。

だいたい、そういう奴はいい奴で優しくて私優先で硬派で誠実で浮気とかしないし、将来安定な優良物件。...なのはわかっているけど、私はひねくれてるからそういう人とは合わない。

 

ごめんとかありがとうとか好きとかを言ってみたいから言うような人ではなくて、欠陥がちょっぴり浮き出てて、私にも分からない私の好きを探してくれて、たぶんこの世の大概のことは許せてしまうような心の広い人。

 

そんな人たちだった。だったから好きだったしある程度の期間やってこれた。

ドングリをどうぞして、また奪うみたいな優しくて傲慢で赤ちゃんな私も、いないないばぁで笑ってしまう赤ちゃんな私も、お腹すいてたりちょっと嫌なことがあるとすぐ怒ったり泣いたりする赤ちゃんな私も、すぐ汚し散らかす赤ちゃんな私も、むちゃぶりして好き放題する赤ちゃんな私も、好きなもの食べさせたり抱っこしたりすると静かになる赤ちゃんな私も、相手が悲しんでると一緒に泣いちゃう赤ちゃんな私も、時には楽しく時には穏やかに受け入れて振り回されてくれる。

 

好きなタイプは?って聞かれたとき、一言で表すには難しくて、センスがいい人ってまとめてるけど、詳細に話すとしたら、今まで愛だと思えた人たちが好きなタイプなのだと思う。

彼らは難しい私を選んでくれた(交遊関係からみても選択肢はたぶん私しかいなかったと思う)

その栄光をおかずにずっと過去にすがりついて生きていきます。

 

だから今日の人は違う。