白猫さん

人を操る怖い人だとおもってた。

頭が良かったし、失敗しないし、なんか気だるそうで、無駄がなくて、話が上手くて、なんでもすぐに反応してて。

前に会った黒猫みたいな芸人に似てるなぁって思ったから、居心地いいけど深く関われないと思ってた。

友達が買い出しに行くとかで、偶然会って数十分で部屋に私と白猫さんだけって状況になって、とりあえず仲良くなっておきたい、話したいとおもって話しかけたら、すごく話易くてたくさん話してくれて、楽しく会話できたなぁと思ったら友達が戻ってきて。友達からなにしてたの?って聞かれたから、白猫さんとたくさん話したって言ったら、白猫さんから、あなたがずっと喋ってただけで私は大して話してないけどね。ってツッこまれてすごく嬉しかった。お互い楽しく話してたのに一方的な感じがツンデレみたいでよかったし、たしかに的確だったし、たしなめられてる感じが大人っぽくてよかった。

私が不安なときにずっとそばにいてくれて、ずっと優しくて、手伝ってくれたりもして、緊張してる私に、一般人なんだから肩の力抜いてプロに任せればいいんだよって励ましてくれたりもした。

なんやかんやして、一件落着して、バタバタと帰るってなったとき、私ちゃんは頑張ったよ今度飲みいこ奢ってあげるってLINEを交換してくれた。

本当に飲みにいけるなんて思ってもなかったけど、その言葉と行動と頑張りを見ててくれて認めてくれたのが嬉しくてその日は言葉に満足した。

後日、本当に連絡くれて、新宿に0時集合で飲みに行くことになった。途中で帰りたくなったらタクシー代出すとか、待ち合わせ場所来るのが怖かったら駅まで迎えに行くとか、すごく丁寧に誘ってくれて、丁寧で礼儀正しくて気が使えて紳士だなっておもった。

早く着きそうって言ったら仕事先に入って待ってていいよって言ってくれてお邪魔した。同僚もいたのに話を通してくれてたみたいですんなり受け入れてくれた。同僚と私と三人で話しやすいようにもしてくれたし、ナチュラルに私を褒めながら紹介してくれたからすごく嬉しかった。

終わって、焼き肉か寿司どっちがいい?って聞いてくれて迷ってたら寒いから焼き肉がいいかな?って聞き直してくれて、お店に電話もしてくれて高級個室焼肉屋へ。値段にひよって選べないでいると、ポンポンポンと頼んでくれる。すごい量。お肉も焼いてくれて、私は楽しく話して食べるだけ。もう至れり尽くせりで、友達の愚痴も聞いてくれて、私がその友達と関わってることをすごいって言ってくれて、極めつけは白猫さんと私は、似てるって言ってくれた。あなたほど優秀でそれを自分でもわかってる人に似てると言ってもらえるなんてまぁなんてことでしょう(パァァ!)って思った。

そのあと行ったことなかった初ゲイバー体験。白猫さんはみんな顔見知りらしく私を紹介してくれた。紹介って私にはできないことだからどんな気持ちなのか分からないけど、大事な人たちに紹介してくれるくらい私を良く思ってくれてて、これからも仲良くしたいって思ってくれてるのかなと思うとすごく嬉しかった。

飲み屋の後輩の誕生日をお祝いするために3件目。もらったシールを白猫さんが携帯に貼るもんだから、私も貼ったら知らない奴のシールを携帯に躊躇なく貼っちゃうところが面白くて良いって言ってくれた。

そのあと15年来の同級生、乳首ピアスお兄さんがやってるバーへ。めちゃくちゃ親密で良き理解者だということがすごくわかる。妬けるほど。少し妬けたから私が白猫さんの手を繋いだらずっと離さないでいてくれた。そのお兄さんも、なんか私が可愛がられるのがわかるって褒めてくれて。イケメンだから緊張しちゃって無理って言ったら白猫さんがいいや誰がブスやねんってつっこんでくれたり、白猫さんが口に加えるゴム相撲みたいなやつ持っててやろうって言って私が後ろに下がって口を離したら痛っ!てお決まりのやつできたのめっちゃ笑った。楽しかったなぁ。

こんなに仲良くなれるなんて思ってもなかったし、すごく大切に紳士に接してくれて、寂しさ余韻が気持ち良い。白猫さんから、「最初に会った時ギャルだなぁって思ってギャル好きだからいいな可愛いなと思ってたし、今も可愛いと思ってる」と言われてニヤケが止まらなかった。

昨日お母さんにこの惚気を話したんだけど、今も余韻が抜けなくてこれは書くしかないなとおもって昇華させている。多分書いてもまだ抜けないから、これは近々誘って本人に惚気を披露しなきゃだめかなと思っている。