パンドラの箱が開いた

私は自分に驚いた。

 

一昨日お母さんとお酒を飲んで語り合っていたとき、思ってもいない言葉が自分の口から溢れ出ていた。

 

今の私は何の不幸せもなく、辛いこともなく、穏やかな生活を送っていると思っていた。私の性格も、明るくて元気で何を言われても跳ね返す切り返しができる最強な存在だと。脳はそう考えていた。

 

でも、心はそうではなかった。

酔って話し始めた私はネガティブの塊。

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酔った私曰く、私は劣等感を感じやすいらしい。ゴルフレッスンの体験に母と行った時に、母だけ上手くできて褒められていたのが気に食わなかったようだ。それから、自分に趣味がないことにすごく焦りを感じていて、焦りから色んな趣味を調べて色んなことを体験して必死になって探したのに自分の趣味が見つからなくて、そんな何もできない何も楽しめない自分を悲観しているらしい。母が音楽があるじゃんと言うと、声を荒げて「音楽なんて楽しいものじゃない!何か辛いことがあったときに都合よく癒されるだけで、何もないタイミングで見ても何も感じない!」と泣きながら反論していた。(そうだったのか…)そして、私は今まで何も成し遂げてないことを深く後悔しているらしい。運動も勉強もその他活動類も今まで結果を出していない。頑張ったことが今までないから負けることも今までしてこなかった。私は負けるのが嫌いで、昔は素直に泣いて嫌がっていたけど、いつの間にか、おちゃらけて気にしてなさそうに振る舞うのが得意になっていた。ゴルフの時もそうだった。コーチの説明も分からないときは元気よく分からないと言えたし、母に比べて私が下手だと言われても笑顔で運動やったことないんですよね~😆なんて切り返した。本当の自分は人の話を聞けなくて、劣の判を押されるのが泣くほど嫌なのだ。これから社会人になって、何回も劣を押されると分かっていて、強い鎧を貫通した刃が弱い私に刺さったとき、私は立ち直れるか分からなくて不安になっている。らしい。

 

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私は私がこんなことを思っているなんて知らなかった。知らなかったわけではないのだけれど、ポジティブに切り替えるために、ネガティブな気持ちに無理やり蓋をして、それっぽく解決した気になって今まで気付かないフリをしてきた。

酒と涙と共に溢れ出た言葉たちは、中学生の時くらいから溜めてあった醜い感情だった。

酔ったことで潜在意識の箱が開けられ、ネガティブたちがこのままではダメだと自制心と闘い出てきてくれた。

 

ダメな自分をどう抑えて感情をコントロールするかを考えてきたけど、今の私は次のフェーズに差し掛かっているようだ。

自分に不都合な感情をコントロールするのではなく、一旦、感情を全て解放してみる。弱い自分を強くしようとするのではなく、弱い自分に落胆し、少しずつ弱さと正面から向き合ってみる。

 

もう、強くなくていい。無理に強くしなくていい。無理にネタにしなくていい。潜在意識がそうシグナルを送っているのだとおもう。