お疲れ休暇2

書くと長くなるし、今は元気になったけど、この休暇を忘れたくはないから続きを簡潔めにまとめる。

 

さあ旅行に行こうと実家に車を取りに帰ると家が開いてない。鍵をもらいに親の職場まで40分かけて歩く。せっかく持ち直したメンタルだったが、やろうとおもっても上手くいかないのが人生を表しているみたいでメンタルが

歩いてる途中、何度もこのまま車にひかれてしまおうかと思う。

泣きながら私が通るタイミングには電車も車も避けるかのように通らない。

そうこうして、とんでもない顔で母から鍵を受けとる。ありがとうと一言。大丈夫?という母の声には返事ができずに歩きだす。

 

その時を母は「死にそうな顔をしていたから心配していた」と帰ってきた私に向かって安堵しながら言うから、死にそうな私を何も言わずに送り出してくれる母の懐の深さを改めて感じた。

母はその日、兄に私が死にそうな顔で家出してったことを話すと「妹はメンタルが弱いからなぁ」なんて兄が言ってたらしいから、無頓着そうな顔をしてる兄がちゃんと私のことを見ててくれていたんだなあと少し嬉しくなる。

 

それは事後の話で、鍵をもらった私はまた40分かけて自宅へ戻り旅支度をする。マッサージしてたときに使ってた簡易的なベッドを二階から車まで積み込み、リュックに着替えとタオル2枚、CDをガサッと持てる分と、お気に入りの漫画2冊。死のうとするにしては楽しむ気満々の旅支度。リフレッシュして生きたいと思えればいいなという希望もこもってたのかなと今では思う。

 

出発。目的地は山梨。

ガソリンを近所で入れて携帯を開くと宇都宮に旅の仲間がいるとのこと。でも山梨行こうと思ってたからと山梨方面へ車を走らせること3分。仲間に会えたらと思う本音と東京方面は混んでいて通りたくないという大義名分で踵を返す。目標を北へ。

大通りずっとまっすぐ走ると那須塩原へつく。アウトレットに一人で行って軽く腹を満たし買い物をして仲間と合流。上のつく肉ばかりの焼き肉を食べさせてもらいながら旅の経緯を話す。

ドンキからの公園で花火。

座りながらの花火が溶接をしてるみたいで久しぶりに腹を抱えて笑ってしまった。

ノンアルコールの缶チューハイを飲むと空には満天の星空が広がっていて鬱な気持ちが吹っ飛んだ。

お互いに別々の車で車中泊して朝別れを告げ私は北上する。

福島県に入って福島にいる友人を思い出す。

連絡するとすぐに嬉しい返事が届く。彼の仕事終わりまでまっすぐ北上する。桃を買って彼との待ち合わせの場所へ。どしゃ降りの雨のなか彼は歩いて来てくれた。ごたつきながら合流して居酒屋へ。彼はビール、私はノンアルコールサワーで乾杯。彼は私に似ていて敵を作らず器用に「不器用」をこなすタイプ。伊達にみんなに合わせてないなあと思うのはやっぱり久しぶりで会ってもお互いに会話が止まらないし自分を絶妙にさらけ出すのが上手い。ぶわぁぁっと凝縮するように2時間程度話して、明日仕事だという彼に遠慮して家まで送って別れを告げた。

本当は最近の私の愚痴とか、同じサークルだった元カレとの話とか、もっと募る話を聞いて欲しかったけど、仕事の辛さは私が痛いほど分かっていたからぐぐぐぐっっと堪えた。

 

そして水戸の彼のもとへ。

ついたのは0時過ぎ。夜景スポットへ行くとヤンキーのたまり場になってて早々に断念してコンビニでスイーツを買って食べる。気が抜けて2時間くらい仮眠。朝4時に目が覚めて彼の家へ。まったりして眠り起きたら12時。ダルっとしてたら15時。簡易キャンプを公園でしようと準備してスーパーを経由しながら公園へ。あんまり上手く行かなくてノンアルコールサワー片手に冷たいままのお総菜をたべることがメインになってしまったけど、だだっ広い空にぽつんと佇む白い半月を見ながらまったりするのも悪くないと思った。

家に戻って彼が私についての話を振り絞るように話してくれて、ダメダメな部分も受け入れてくれてることを言葉にしてくれたのが嬉しかった。「他の男性と何かあっても俺の傍にいてくれたらそれでいいよ。別にそれを言わなくていい。でも、心配させたかったら言ってもいいよ。」彼のその言葉に、言ったら心配してくれるの?なんておどけて見せたけど本当は余裕がなくなるほど刺されてて、すごくすごく嬉しかった。安心してまた寝ちゃって21時。明日から出張というからなんとしてでも彼の家を今日中に出なくてはと思っていたから、身支度をして家を出た。母に家の鍵を開けておけようにお願いして普通の道路を普通の道路と思えない速さで走行して予定時刻を30分程度巻いて0時過ぎに実家へ帰宅。なるべく音を立てないように風呂に入って就寝。

寝ても覚めてもネガティブな気持ちはもうなかった。月曜から遅れを巻き返すためにちゃんと頑張りたい。と、復活した今は思っている。