引っ越しの手伝い

旧来からの友人の友人が引っ越しをするとのことで、駆り出された。

その日は日勤→居酒屋バイトで9時半~24時半

そのあとでレンタカーの登録をして車を運転し、その友人の友人と二人で引っ越し作業。

バイト終わりは疲れ×空腹でイライラしていたが、賄い食べながら先輩にこれから引っ越しの手伝いなんですよ~って言ったら、えぇー?私なら断るなぁ~気を付けてね~って言われて機嫌を少し取り戻した。

そんなんで1時半に最寄りの駐車場へ着き、初めてのカーシェアリングに手こずり、駐車場からの狭い道を出るのに手こずり、またイライラしながらそいつの家へ。

そいつはすごくペコペコしてて、そこまで下手に出られたらこっちも怒りにくいじゃんって思うほど丁寧に扱ってくれたからイライラは少しずつおさまった。

道中、永遠と話す私に、眠い目をこっそり擦りながら必死に相槌を打つ。

その相槌は本人は引っ越し後にテキトーだったと言っていたけど、ちゃんと私の話を言い換えて反復してくれていて、たくさん話したい私はとても満たされた。

引っ越しは2往復、4時間かかり、6時間で予約を取っていたからと、1時間近くドライブをしてから車を帰した。その5時間ずっと寝ることなくいろんな話に付き合ってくれた。ドライブ終わって車を帰した後、ご飯を奢ってくれるということになって、うちに荷物を置くのとシャワーを浴びるのを待っててくれて、そのあともひっきりなしに喋る私に眠いといいながらもずっとレスポンスしてくれた。

ご飯に行くまでの道中もくだらない話をしてご飯を食べる時も話して、食べた後1つ遠い駅まで歩きながらもたくさん話した。

話を聞くのがすごく上手な人だから、話題が尽きることがなくて、1つ話し出すとあっちこっちに飛んでいってどこまでも広がってしまう。飛んでいく私にそいつもついてきて追い越すように広げていくから宇宙。

話していて気付いたことも、向こうが私の話を聞いていて気づいてくれたこともあって、なんとなく分かっていたことが明らかになったり、これはちがうなとおもったり。

最近お母さんとダラダラ話せてなかったから、気を抜きながらたくさん話す機会が足りてなくて、口欲?の欲求不満だったから、14時間くらいぶっ通しで話してしまった。

 

彼と好きな音楽に共通があって、音楽の話になったときに、音楽の楽しみ方についてを話したり、彼は物事を絵で表現するという話を聞いたりするなかで、曲を歌詞だけで楽しむならそれはもはや音楽ではないなと思った。

そうおもってから行ったWiennersのライブは刺さらなくていいと思えたから気軽に観ることができた。

ファンの人たちと交流してWiennersとファンで写真撮って彼氏と焼き肉行って、へべれけに(酔ってすぐ寝たかった)深夜に帰ってきて8時に起きて、フライパン1つだけで作った即席フレンチトーストを作ってあげて自分はパンを買って出勤。帰ってきて居酒屋バイト24:00まで。

次の日朝キツくて寝坊しそうになって着いてバイブス上がらなくて、もうだめだと思って昼、そいつに愚痴LINEした。

そんなに時間も経たずに既読がついて、「ここは裏垢じゃない」って返されて既読と返信にすごくホッとした。返信すると最初は1分くらいでパッと返信をくれた。タメ口で、素で、汚い言葉も、嬉しい気持ちも、純粋な気持ちをなんでも話せるし、相手もフラットに話してくれて、ほんの15分くらいだったけど耐えられなくて泣きそうで逃げ出したくなっていたけど、風船の中にパンパンに溜まった毒液が針をプスッと刺されて外にドロドロと出ていくようにそのあと気持ちが溢れることはなかった。昼が終わる頃に返信は返ってこなくなって、居酒屋バイトの中盤、気力と体力が一番ヤマをむかえるくらいにまたLINEが返ってきた。

最近ハマってる言葉は這いずり回るだと。しんどすぎて余裕がなかったからふくらはぎを叩きながら1人で2階の個室を片付けながらそのコメントを読んで、一気に客観的になれた。自分の好きな素敵な気持ちいい言葉を探せなくなるほどに自分は今何も考えられなくなっているなぁ。と。ちょっと俯瞰で見れてちょっと楽になった。

関係ない話をしてくれていて、さらに、言葉もあんまりキラキラしてないものだったから、彼から何も伝わらなくて、その伝わらないことが何よりも私の心の奥に深く届いた。

身体的な疲れは癒されなかったけど、赤ちゃんでいることの苦しみや気苦労という精神的な疲れは少し癒された。

 

これの良さって、疲れが吹っ飛んだとかじゃなくて、ドロドロと自分の圧と重力とか気圧とかで放出されている感じがすごく良いんよ。彼はあくまで小さな穴を開けただけ。でも、その穴がないから私は破裂しそうだった。でも、たかが小さな穴だから、彼に迷惑をかけたとか、高額な恩を買ったとか思わない。バランスがすごくすごくちょうど良い。

 

彼は友達感を出すのが上手い。どうせ、私とイチャイチャできるならしたいと思ってるし、どうせ私のこと女の子だと思ってるのに、友達の話し方で話してくれる。下心や女扱いみたいな距離の取り方をせず、何があっても常にフラットに適度な関係性でいてくれる。

 

あいつの言葉はふとしたときにびよーんと響いてくる。

ボーリングは音を楽しんでるとか。

14時間も話したのに地味に会話の内容を覚えてる。桜は綺麗と思うけど綺麗はよく分からないとか、月が綺麗と思うのはゲーム脳な証拠でHPが満タンになってるから満月を良く思えるとか、皆既日食で影があることで本当の月の色や姿を知ることができるとか、なんか深そうで深くなくて、関連性が無いように聞こえるのに私たちの会話はずっと連想ゲームが続いていて14時間全部1つの連想ゲームの中で関連してると言っても過言ではないほど。

それは私だけの関連ではなく、私たちだけの関連。

 

さらに良いところは、異性として好きになった訳ではないところ。めちゃくちゃ楽しいという気持ちなのに、好きとか異性として付き合いたいとかは思わないのが良い。もし、付き合うとなったときにも、友達が親友になったみたいな異性同士特有の猫なで声を使い合うみたいなこともないと思える。そういえば猫なで声って普段語で使うのは私だけだと思ってたのに、彼も普段語で使うって聞いてテンション上がったなぁ。厭わないとかも。

そういう、私だけのものに、共感もせず、「それで言うなら俺はコレ」がとても気持ちいい。何回もこういうことなんでしょ?って私を分かろうという素振りを投げ掛けてくれるから私が私を分かろうとできる。違うとしたらこうだなと考えることもできるし、たしかに!と思うこともある。

 

尊敬できる人を好きになるから遊び心あるおじちゃんと付き合えば良いって言われておお!そうか!と妙に納得して、所ジョージと付き合いたいと思ったりしてみたり。

こんなに多忙で疲労度高いのにここまでブログをツラツラと書くの本当にすごいと思う。しそれを表現した自分を相手に見せて受け入れてもらおうとするところに私らしさと相手の優しさをありがたく思う。