透明なダイヤモンド

主催の子からライブに誘われて行ってきた。

知らないおじさんバンドが三組。

終始叫んでいたから何を言ってるかよく分からなかったけど、なぜかすごく心を打たれて、泣きそうになった。

最近、また中野の好きピと会うようになった。私のことを褒めてくれることなんて今まで全然なかったのに、最近知り合ったハイスペ男子に振り向いてもらうためには?って聞いたら、私のいいところをやっと話してくれて。「ノリの良さじゃないですか。」「それだけ?」「いや、たくさんありましたよ。僕の嫌いなフレンチトーストを作ってくれたり、栄養ドリンク買ってきてくれたところとか、ペットボトルがまとめてあったりしたところ。」聞いておきながら照れ臭くて少しふざけて返してしまったけど、心から叫ぶおじさんたちのライブを見て、彼に私の真っ直ぐ労る気持ちは届いていたんだなぁってつくづく。

おじさんたちのライブの歌も言葉も、呼んでくれた主催の子のバンドへの想いも、私の彼への想いも、純度が高いから届くのであって、純度が高いから強いのであって、少しでも不純物が入ればそれはもう弱くて届かなくなってしまうのだろうな。

正義が勝つかと問われたら、透明なダイヤモンドほどの純度がなければ負けてしまうのがこの世界なのだろうと私は答えたい。

ダイヤモンドは共有結合が固く物質のなかで最も硬い。引っ掻き傷などには強いが、構造的な欠点で粘り強くはないらしい。

電気は通さないのに熱伝導が良くすぐ熱くなりやすいとか、単一の炭素原子Cのみでできてるとか、そんなのもなんかいいじゃんって思う。

わたしのなりたくてなれてなくてなれそうで目指すべき性格はダイヤモンドなのかなと思う。欠点も含めて。というのは、

なにより強く、耐えきれず壊れてしまわないよう自分を大切に、positiveもnegativeも両方の電流を通さず、それでいてアツさには影響されやすく、(寂しくても)他の何にも結合しない。

そんなダイヤモンドみたいな性格が今の私には必要なのだと思う。

愛を与えたいならまずは強くならなきゃね。自分が整ってからこそ愛の実が収穫できて、たくさん得てこそ与えられる。目の前に実はたくさんなってるから、まずは自分が起きて座って立つところから始めたい。少しずつ。